今回は、ドル円のマーケット分析を行い、来週に向けた展望を考察してみたいと思います。
下図は、USDJPYの週足チャートです。
今週頭につけた天井付近から、一気に今年最安値を更新するという、かなりダイナミックな一週間でしたが、ロウソク足が特徴的でした。
まず、先週の陽線が「陽の丸坊主」という形状で、今週の陰線が「陰の丸坊主」という形状です。
さらに、その2本の組み合わせが「つつみ足」という、かなり特殊なパターンになっています。
丸坊主のロウソク足は、教科書的には相場の継続を示唆しているとされていますが、私の経験上は、短期的に反転するほうが多いような気がしています。
つまり、ピン引け(丸坊主)の次の足は、その前の足が陽線なら陰線、陰線なら陽線になる期待値の方が高いと思っています。
なおかつ、前の足の高値を超えられない(超えたとしても微差)パターン、ピン始まり?的な形が頻出するイメージです。
先週が陽線ピン引けだったので、今週は陰線で、こちらがセオリーパターンになっていると思います。
ただ、来週に対して、単純にこの法則をあてはめるのは危険だと思っています。
来週のロウソク足は、先週と今週の2本の足の組み合わせで考える必要がありそうです。
組み合わせが「つつみ足」なので、相場の反転、すなわち今回の場合だと、次の足が陰線になる可能性も高いと思っています。
それを踏まえて、詳細分析に移ります。
下図は、USDJPYの日足チャートです。
支持線(オレンジ色)は、2014-10-13の安値 105.194です。
恐らく、市場参加者の多くの方が、このラインを意識していると思われます。
まずは、この値段を試しに行くと考えるのが自然なような気がします。
チャート上に二つのマルで囲んだ部分がかなり類似しているように見えます。
前回1月から2月にかけて作られた上昇から反落のパターンを、今回の形状にあてはめてみると、前段上昇波に対するフィボナッチの161.8%が105.002となり、ほぼ支持線と重なってきます。
ここからが相場感なのですが、シナリオを考えてみました。
① 今週の安値が底値であり、週明け早々に反発調整に入るケース
② 105.194を試しに行き、この辺りが底値で反発調整に入るケース
③ 105円台前半は意識されるも、続落してチャネル下限を探りに行くケース
私の中では、メインシナリオは①で、サブで③を考えており、②のケースはあまり想定していません。
というのも、このこの支持線(105.194)付近に他の支持線がないため、恐らく今週の終値付近での新規買い方がほとんどいないと思われます。
チャートの形状も、誰も買いたくない形をしていますよね。
買うにしてもなるべく105円台前半まで引きつけてのエントリーを考えていると思います。
買いがないので、「売れない=下がらない」のパターンです。
ロング保有者は、この支持線よりも下、つまり104円台ミドルから後半にストップ注文を置いていることが容易に想像できます。
また、売り方からするとこの支持線の少し上にリミット注文をおいていると思われます。
このこと自体は、支持線に向かって下がって行くにつれて、買い注文が大量に入ることを意味するので、もし105円台に入るとするならば、短期の売り方は、この大量の買い注文をこなさないといけないはずです。
もし、この大量の買いをこなせなかった場合のリスクはかなり大きいと思われるので、①のシナリオは十分に想定できそうです。
また、仮に支持線で止まらなかった場合、これはその下にあるであろう大量のストップ注文を狩りに行く可能性が非常に高くなります。
104円台に入ったら、103円台までリバウンドなしに駆け抜けることも想定しておく必要あるかもしれません。
これらの環境条件を踏まえると、もし週明けに大きなギャップダウンで始まった場合、①のシナリオが否定されてしまうので、②か③のシナリオの可能性が高まりますが、相場は多数の人が考えることの通りには運ばないので、「行きすぎる」ことに対する警戒を高めたほうが良いかもしれません。
あまり不安をあおりたくはないですし、現在のつたない私のメインシナリオは①です。
#Forex #Trading
2016-04-30
2016-04-29
トレード記録 USDJPY
今回は、ドル円のトレード記録です。
昨日は、BOJの政策金利発表を起点として、クロス円全般に大相場が展開されました。
私は、イベント前に、ドル円を含め、クロス円(ポンド円、オージー円、NZ円)に売り玉を仕込んで、イベント起動型の取引を開始していました。
EAに、ATRを基に割り出したPIPS幅でピラミッディングする仕組みを実装しているので、これを利用して、機械的に増し玉をする設定にしていましたが、相場が急落して、一気に利益が乗る形になりました。
ただ、今回は猛スピードでレートが変動(ティックが来ないとエントリーロジックが動かない)してしまったので、追撃の値幅はまちまちになっています。
人間的には、こういったトレードはほぼ不可能で、初弾に大きめのロットを置く必要があるので、大きく動いた後に戻しが浅い場合は、低リスクで利益が確保しやすいかもしれません。
チャート分析的には、日足レベルのチャネル上限を割り込んできているようなので、このラインをバックに、戻り売りが狙えそうな局面だと思います。
まだ下値の余地はありそうなので、もともとは短期取引の予定でしたが、少し長めに取引するかどうか検討中です。
あとは、下落局面で発生するショートカバーに細心の注意をしたいです。
#Forex #Trading
昨日は、BOJの政策金利発表を起点として、クロス円全般に大相場が展開されました。
私は、イベント前に、ドル円を含め、クロス円(ポンド円、オージー円、NZ円)に売り玉を仕込んで、イベント起動型の取引を開始していました。
EAに、ATRを基に割り出したPIPS幅でピラミッディングする仕組みを実装しているので、これを利用して、機械的に増し玉をする設定にしていましたが、相場が急落して、一気に利益が乗る形になりました。
ただ、今回は猛スピードでレートが変動(ティックが来ないとエントリーロジックが動かない)してしまったので、追撃の値幅はまちまちになっています。
人間的には、こういったトレードはほぼ不可能で、初弾に大きめのロットを置く必要があるので、大きく動いた後に戻しが浅い場合は、低リスクで利益が確保しやすいかもしれません。
チャート分析的には、日足レベルのチャネル上限を割り込んできているようなので、このラインをバックに、戻り売りが狙えそうな局面だと思います。
まだ下値の余地はありそうなので、もともとは短期取引の予定でしたが、少し長めに取引するかどうか検討中です。
あとは、下落局面で発生するショートカバーに細心の注意をしたいです。
#Forex #Trading
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