そこで、今回は馬券戦術を考えることで、トレード理論に応用できそうなところがありましたので、投稿させて頂きます。
まず初めに前提条件ですが、あくまで相場と関連するような内容にしたいので、馬柱は使わずに、オッズ情報(大衆心理?)だけを利用することにします。
投票法は、高配当が狙える3連単で、データの範囲は直近3週間の中央競馬全191レースとします。
まずは、オーソドックスな買い方を考えてみます。
今回の検討の出発点としたかったので、あまり良くない買い方です、たぶん…。(笑)
1番人気から3番人気の中からの任意の2頭と、4番人気から9番人気の中から任意の1頭を選び、3連単マルチを組みます。
なんとなく的中率が高そうで、いけそうな感じがしませんか?
ある程度、固めのレースも抑えながら、中波乱もとっていこうというスタイルです。
これを便宜的に「3+6型」と名付けます。
人気上位3頭と、4番人気以下6頭にグループ分けするという意味です。
この買い方ですと、1レース当たりの購入点数は108点となり、単価100円とすると10,800円が1レース当たりのコストとなります。
それでは、この方式で購入を続けた場合の検証結果は、以下の表のようになります。
表の中のレース毎のセルの上段は、左から1着馬の人気、2着馬の人気、3着馬の人気になっています。
例えば「1-4-7」であれば、1着は1番人気、2着は4番人気、3着は7番人気だったということです。
下段は、そのレースの3連単の配当になります。
そうすると、この方式での的中率は36.1%で、回収率は59.5%となります。
的中率はそこそこですが、JRAの3連単の還元率が72.5%ですので、それと比べてもかなり物足りない結果になっています。
そこで、基本戦術を変更することにします。
おなじ購入点数108点ですが、「4+3型」にします。
なにか、サッカーのフォーメーションのようですね…。(笑)
人気上位4頭の中から任意の2頭と、5番人気から7番人気までの3頭の中から任意の1頭で3連単マルチを組みます。
そうした場合の検証結果が、下の表になります。
的中率は33.5%で、さほど変わりませんが、回収率は89.6%と還元率を上回り、かなり改善しました。
戦術変更が功を奏したようです。
ただこれでは、購入し続けた場合に、次第に資金を減らしてしまうことになってしまうので、もう一工夫必要なようです。
では、この基本戦術は変更せずに、回収率をどのように上げたらよいでしょうか?
今度は、おいしい馬券のみ買うような試みをしてみます。
つまり購入点数を絞り込みます。
トレードで例えるなら、フィルターといったところでしょうか。
そこで、下位グループ3頭の中で、7番人気の馬が絡んだレースの配当がかなり高いことに注目してみました。
ですので、5番人気、6番人気の馬を思い切って消してみます。
購入方式は「4+3型(7番人気軸)」です。
人気上位4頭の中から任意の2頭と、7番人気の馬で3連単マルチを組みます。
購入点数は36点となり、この方式での検証結果は、下の表になります。
的中率は10.4%と大幅に悪くなってしまいましたが、回収率は133.4%と目標の100%を超えてきました。
とりあえず、当初の目標は達成できたので、ここで打ち切っても良いのですが、ついでなので最後の仕上げをしてみたいと思います。
大衆の裏道を進んでみたいと思います。
そうです、1番人気馬を消します。
さて、どうなるでしょうか?
購入方式は「4+3型(7番人気軸・1番人気外し)」です。
2番人気から4番人気の3頭の中から任意の2頭と、7番人気の馬で3連単マルチを組みます。
購入点数は18点と極限まで減らし、出てきた検証結果は下の表になります。
的中率は4.7%で、ほとんど外れ馬券ばかりを買っていることになりますが、的中した際の破壊力が大きく、トータルでは回収率192.5%と、3週間で資金を2倍近くに増やすことができました。
まぁ、ここまでくると、さすがにカーブフィッティングを疑うレベルだとは思いますが、的外れなことをしているとも言い難いのかなぁ、と思っています。
今回は、サンプル数が191と、統計的にはかなり貧弱な状況での論説となりましたが、トレード理論への応用ができそうな考え方があったのかなぁ、と思っています。
まずは、環境認識部分でしょうか。
優位性のある局面を見極めて、適応させるべき戦術を選択していくようなところ。
そして、資産曲線を持ち上げるために、仮説を立てて検証作業を行ってみるというところ。
リスクリワード(回収率)が、ある程度見込める状況なのかどうか。
そして、その中でも、特においしい場面を選択することで、回収率は飛躍的に向上するということ。(選択と集中)
オーバートレードになっていないか。
損切りの重要性。
馬券戦術では、コストは固定でしたが、負けトレードを引っ張たり、ロットを大きくし過ぎていないか、というところ。(資金管理)
まだまだ応用部分はありそうですが、あまり書きすぎてもあれなので、今回はこのあたりで切り上げようかと思います。
今一度、自分のトレードを再点検してみたいと思います。
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追記
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書き漏れてしまったことですが、他にも…
・買い目を減らすということは、トータルのコストを抑制する(リスクを減らす)効果をもたらす。
・待つことの重要性。ある程度取りやすい高配当レースは、全191レース中のわずかに9レース。
#Forex #Trading