2014-12-21

オシレーターは語る EURJPY マーケット分析

今回は、EURJPNのマーケット分析を行い、今後の動向を予測していきたいと思う。

分析を始める前に、このテーマを選んだ理由を述べる。


この銘柄は、2014-12-08の高値(149.776)を境に、短期下降トレンドを形成中である。

筆者は、2014-12-17のFOMCの結果を受けて、上昇転換すると予測していたが、他のクロス円と歩調を合わせるように、上昇局面を迎えたとは言いにくい状況で、少しやきもきし始めている。

以下に挙げる地政学的要素によるところが大きいとは思うが、今後訪れるであろう短期上昇転換を裏付ける材料が欲しかったのである。

・ ロシア中銀の政策金利引き上げ
・ スイス中銀のマイナス金利導入
・ 年末時期のポジション調整

従って、筆者の先入観が入っているのを前提に見て頂きたい。




現在、2012-01頃から始まったプライマリーサイクルの上昇局面であることから、日足チャートにアンドリューズピッチフォークをあててみた。

プライス2を、2012-03-21の高値(111.421)、プライス3を2012-07-24の安値(94.103)とした。

プライス1は、レンジ上限が2013-12-27の高値付近、レンジ下限が2014-10-16の安値付近となるように調整した。

レンジ内でのプライスアクションを観察してみたが、ここまでのところは、上手く節目を捉えているようである。


次に、TSIのダイバージェンスに注目してみた。

メジャーサイクルの推移は、2013-12-27を境に上昇から下降へ、そして、2014-10-16を境に下降から上昇へと転じている。

そして、その転換の節目近辺で、TSIのダーバージェンスが観測できたのである。

もう少し付け加えるなら、上昇局面ではTSIトップ側のダイバージェンス、下降局面ではボトム側のダイバージェンスが、転換サインの表現において、より精度が高いことがうかがえる。


そして、直近のTSIのトップは、その前のトップよりも高い位置で形成され、プライスの比較からも、ダイバージェンスは観測されなかった。

なおかつ、直近のプライスのトップ(149.776)は、前回の高値である2013-12-27の145.676を超えた位置で形成された。


すなわち、メジャートレンドの上昇局面が継続中であることを示唆している可能性が高い。


続いて、メジャーサイクルとマイナーサイクルの関係を見るために、もう少し詳細に見ていくことにする。




上図は、1時間足チャートである。

TSI、およびシグナルが0レベルへとスクイーズしていることから、現在、三角保ち合い相場を形成中であることは想像できる。

また、2014-12-07の高値(149.776)を境に、2段階の保ち合い相場を形成しながら、下値を切り下げていることから、マイナーサイクルは下降波を形成していると言えるだろう。


では、以上を踏まえて、ここから今後の予測に入っていきたいと思う。



case [1]: 現在の三角保ち合い相場を上抜けブレイクアウトする場合
       (around 146.084 of fib 23.6% 134.130/149.776)

この場合は、メジャーサイクルは上昇継続で、マイナーサイクルは上昇反転とみてよいだろう。

短期目標は、ピッチフォークの中央値付近(150.740)に設定してみたい。

中期目標は、少し欲張りだが、ピッチフォークのレンジ上限まで見てみたい。

2012-12-13/2013-02-01の上昇波の再来だ。


case [2]: 上値抵抗線(水色)とピッチフォークの下側レンジ中央値との交点(144.690)付近で反発する場合

この場合も、メジャーサイクルは上昇継続で、マイナーサイクルは上昇継続とみてよいだろう。

短期目標は、直近の上値抵抗線付近(148.000)に設定できそうだ。

中期としては、ピッチフォークの中央値付近まで狙えそうだ。


case [3]: 上値抵抗線とフィボナッチ50%との交点(141.953)で反発する場合

この辺りから、下目線へと目線の切り替えが必要になりそうだ。

マイナーサイクルは上昇反転だが、メジャーサイクルは下降反転と見なくてはいけないだろう。

短期目標は、上述case[2]の144.690付近に設定したいが、達成できるかは微妙だ。


case [4]: 上値抵抗線とピッチフォークレンジ下限との交点(139.740)付近で反発する場合

この場合は、マイナーサイクル上昇反転で、メジャーサイクル下降反転+継続とみることになるだろう。

プライマリーサイクル上昇波の終焉を考え始めなくてはいけないだろう。


case [5]: ピッチフォークレンジ下限を下抜けてしまった場合

これは、プライマリーサイクルの下降反転の可能性を重要視しなければならない局面と言えそうだ。

全ての計画を白紙に戻し、長期目標の再設定から行う必要があるだろう。



以上が、筆者が現状で推測しているシナリオとなる。

case[1] とcase[2]の可能性が80%、他のcaseが20%程度と見ているが、今後のプライスアクションを注視しつつ、テクニカル分析の精度を上げていきたいと思う。



#Forex #Trading

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