少し嫌な感覚にさいなまれている。
本日(22-JAN)のECB金融政策発表に全世界の投資家の注目が集まっている。
気になるのは、事前に情報が意図的に漏れてきていることだ。
これは2つの受け取り方があると思われる。
1つは、サプライズを緩和するという考え。
為替市場をはじめとして、株式、債券各市場へのショックを和らげるということ。
これが、ある意味で常識的なスタンスだろう。
しかし、もう1つの受け取り方。ネガティブサプライズの演出だ。
あるぞ、あるぞ、みせかけて、蓋をあければ、QEの実施延期というシナリオである。
ECBは為替市場、特にユーロに関して、対米ドルとのパリティを目標値に、ユーロ安誘導のスタンスを取り続けてきた。
とすれば、為替市場だけを取ってみた場合、ユーロ安誘導への一番効果的な方法は、今日の発表で「QE見送り」を行うことによって、ユーロ、特にEURUSDの失望売りを誘発することだ。
今週末のギリシャ選挙も睨み、事前にQEという取っておきのカードを切るより、来月以降(ギリシャ選挙後)に先延ばしたほうが、ギリシャ由来リスクを回避し、政策の取り方に自由度が増す可能性があるかもしれない。
少しうがった見方だろう。まずQEは実施される「はず」である。
が、最悪のシナリオも想定しておく必要があるかもしれない。
#Forex #Trading
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