昨晩の米国経済指標(ISM製造業景況指数)の強い内容を受けて、DEC-2002以来の高値を更新する値動きが続いている。
この地合いで、素直にUSDJPYの買い場を探したいところだが、押し目を待っていてもなかなか下がってこず、またかといって、高値ロングを掴んで、そのまま反落調整局面になってしまう恐怖心もぬぐいきれないところだ。
123円台から124円台にかけて、ショートがしこっている模様なので、まだ上昇余地はありそうだが、今週末に米国雇用統計も控えており、USDJPYの短期予測は立てづらいのが本音だろう。
では、EURUSDのショートはどうだろうか。
EURUSDは、中長期目線では下方向へ向かっていると考えられるが、ここしばらくは自律調整局面を迎えているようだ。
1.08台へは何度かトライするも、時間調整不足により1.09後半へ戻される展開が続いている。
それもそのはずで、1.08台にはショートが目一杯並んでおり、これを潰しきるには、まだまだ時間が必要だろう。
また、現在の地合いが、USD高によるものではなく、JPY安によるものであることも押さえておく必要があるだろう。
これは、ドルインデックスの上昇がさほど急激ではないことと、USDストレート通貨とJPYクロス通貨の変動値幅を比較すれば、分かりやすいかもしれない。
こういった状況を踏まえて考えてみたい選択肢が、EURJPYのロングだ。
EURJPYは、その性質がUSDJPYとEURUSDの掛け算合成通貨であるというところから、短期的には非常に複雑な値動きになりやすい。
ただ、今回のようなUSDJPYの上昇余地、EURUSDの上昇リスクがあるケースでは、ヘッジ先通貨としては、とても貴重な存在になりそうだ。
EURUSDの本来の下降局面では、下方向へと振れるが、その範囲は今のところ限定的で、EURUSDの反発調整局面(例えば、ギリシャネタなど)では、USDJPYの上昇力を借りて、その上昇幅は大きくなる傾向があるようだ。
134円台から136円台にかけて、ショート、ロングがバランスよく積み上がっているところも好感がもてる。
今回は、一般投資家の保有ポジションという切り口から、EURJPYの短期戦略を組み立ててみたが、他の視点からもさらに分析してみる価値がありそうだ。
#Forex #Trading
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