先週の振り返りと、合わせて先月分の振り返りを行ってみたい。
まずは、積算騰落率週間ランキングから。
週前半は、EURに対して、金融緩和、ギリシャ選挙の材料出尽くしによる大きな調整が入り、関連銘柄全般にユーロ買い戻しの流れが発生していた。
資源国関連通貨(CAD、AUD、NZD、ZAR)に関して、カナダ中銀の政策金利引き下げに端を発する断続的な強い売りが発生していた。
特にAUDに関しては、今週政策金利発表を控えており、利下げ観測が出ているため、さらに売り圧力が続くと思われる。
また、目立たなかったが、週全体に渡ってGBP関連の乱高下(週前半: 強含み、週後半: 弱含み)が起きていた。
マイナー通貨では、TRY関連(EURTRY、USDTRY)が、金利引き下げ以降、堅調推移を見せており、特にEURTRYは、メジャーサイクルのトレンド転換(上昇転換)の可能性まで出てきているようだ。
週間ランキングでも首位、三位と健闘している。
リスク管理の観点からロシアルーブルに注目していたが、やはりと言うべきか、利下げ発表が行われた。
ウクライナ問題は、逆石油ショックから、世界規模の金融ショックに繋がる可能性があると考えているので、引き続き注視していく必要がありそうだ。(株安円高リスク要因)
続いて、積算騰落率月間ランキングを見てみる。
スイス中銀のPEG解除が、今月の最も印象的で、学びの多いイベントだった。
だが、スイスフランクロス通貨が上位を独占、とはならなかった。
筆者一押し銘柄のUSDCADが、あれだけのインパクト(瞬間騰落率-40%)があったEURCHFを押さえての堂々の首位になっていた。
着実なトレンドの怖さを物語っていそうである。
米ドル高加ドル安の関係(恐らく今月の最強と最弱の通貨の組み合わせ)を崩す材料が見当たらないため、引き続き強トレンドが続きそうだ。
今月の表の主役がスイスフランなら、影の主役は加ドルだったと言えるだろう。
また、ECBのQE(量的金融緩和)の発表も、経験の浅い筆者にとっては印象的なイベントとなった。
EUR関連銘柄も上位になっている。
世界的な金融緩和と通貨安誘導の流れに乗ることで、収益性を確保しやすい地合いだったのだろう。
さらに言うなら、EURJPYとEURUSDの関係に注目したい。
実は、円と米ドルは同程度に強かったのである。
今月の為替相場を一言で表すなら、「ショーター大勝利」だろうか。
#Forex #Trading
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