2015-01-31

HKD 雑記

まずは、下の4時間チャートをご覧いただきたい。

一体、どの通貨ペアのチャートかお分かりだろうか。



米ドル円か?否である。

答えは香港ドル円であるが、米ドル円チャートと見比べてみて分かるように、レート表示がなければ区別することはほぼ不可能だろう。


なぜこのようなことになっているのか。

香港中銀は香港ドルの対米ドルでPEG制(固定相場制)を布いているからだ。

1米ドル=7.75~7.85香港ドル。


現状、筆者は香港ドルを米ドルの代替通貨(リスクヘッジ)として利用している。

ちなみに、シンガポールドルも含めて、例えば対豪ドルであれば、ポジションサイズをAUDUSD:AUDHKD:AUDSGD=1:1:1に近くなるように、ポートフォリオ構成比率を調整している。

また、基本通貨として利用する場合、例えばUSDJPYの代わりにHKDJPYを利用する場合、必要証拠金が1/7程度で済むので、小サイズ(低リスク)運用を行うことができそうだ。


注: USDJPYと同額の損益額が必要な場合、ポジションサイズは7倍程度が必要なるので、実効コストは変わらない。


こういった通貨特性を上手く利用することによって、必要コストを抑えながら、リスク分散運用もできそうだ。


さらに、香港ドルの魅力はPEG制の解除(変動幅拡大含む)により、対米ドルで通貨高方向に振れる可能性を秘めていることが挙げられる。

もちろん、あくまで現状で想定されることであり、実際に政策が実行された場合にどのような価格変動が起こるのかは不確実なので、通貨安方向に振れた場合も想定しておく必要があるだろう。


reference: http://jp.reuters.com/article/JPbusinessmarket/idJPKBN0L30CR20150130



#Forex #Trading

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