今年に入ってから、デンマークがあわただしいです。
昨日、デンマーク政府が一部国債の発行停止を表明した、とのこと。
quote: http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0V98AL20150130
政府と中央銀行とが「足並みをそろえて」、「足早に」自国経済対策を積極的に実施している印象を受けます。
対ユーロでのデンマーククローネの通貨安誘導。
もともと、デンマークの経済状況は良いようです。(失業率4.0%前後で推移)
ただ、消費者物価指数(CPI)は低く、デフレーションからの脱却が求められていたようです。
そこへ、今回のスイス中銀のPEG解除、ECBの量的金融緩和により、対ユーロでの自国通貨高懸念が顕在化する恐れが高まってきたと思われる。
通貨高は商品価値を押し下げることは、自明の理だろう。
また、対ユーロ圏への貿易収支(輸出)の鈍化から、経済停滞化の懸念材料にもなりそうだ。
今回のデンマーク政府の措置は、金融市場から投資商品を一時的に引き上げてしまう政策だ。
とうもろこし市場で考えてみると、市場からとうもろこし流通量を減らすとどうなるか。
とうもろこしの価格は上昇し、相対的に貨幣価値は下がるだろう。
貨幣価値が下がることで、他の商品(物価全体)が上昇していく。
いわゆる、インフレーション状態を意図的に作ろうとしているように受け取れる。
EU非加盟国で自国通貨を持ち、自由に金融政策を打つことができる特性を最大限に活かしているようです。
今後、デンマークの経済対策が功を奏していった場合、他のEU加盟国(ギリシャ、英国、スペイン、イタリア、等)で、EU離脱論が加熱する可能性があるのだろうか。
ユーロ全体の動向を探る一つの観点として、今後を見守りたい。
#Forex #Trading
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