今週の水曜日(3/9)から囲碁のAIソフトとプロ棋士との世紀の対局が始まっています。
ご存知の方も多いとは思いますが、現在は全5局中の第2局までを消化しており、あと3局残しています。
私は趣味で将棋を指すのですが、囲碁はルールがなんとなく分かるレベルの全くの素人ですけれども、とても面白く観ることができました。
この対局をニコニコ動画さんで実況中継しています。
この中で、トレードに応用できそうな考え方のようなことが随所にでてきましたので、まとめてご紹介できたらなぁ、と思い、今回の記事を投稿しました。
また、現在の市場参加者で無視できない存在として、アルゴリズム取引があり、最近ではディープラーニングによるAI化が進められているようで、今回のアルファ碁も同様の技術を用いているので、何かマーケット攻略のヒントがあるかもしれません。
あくまで私の捉え方ですので、そういう見方もあるのか程度にご覧頂ければと思います。
ちなみに、本日12日も13:00より第3局が予定されていますので、ご興味のある方はご覧頂ければと思います。
【世紀の対局を実況】囲碁 イ・セドル九段 vs アルファ碁 第3局
【世紀の対局を実況】囲碁 イ・セドル九段 vs アルファ碁 第1局
0:33:30 山本さん:
「ディープラーニングとは、ニューラルネットを組み合わせる(深くする)こと」
「得意なことは、画像の認識。」
「囲碁に適用したところ、従前のAIよりもかなり強くなった。」
「細かいところが異なる場合、結果が同じときと異なるときがあるが、このような状態を上手く捉える事ができるようになった。」
→
これは、チャートパターンのように、その後の値動きを予測する材料をパターン化しておくようなことでしょうか。
とすれば、チャートパターンの研究(フォーメーション分析)がより重要になっていくかもしれません。
また、別の分野の優れた技術を自分のトレード技術に適用してみるようなことも大事かと思いました。
1:49:10 山本さん:
「アルファ碁は、木目数を最大化するのではなく、勝率を最大化しようとする。」
「ニューラルネットワーク(評価関数)とモンテカルロ法という、系統の異なる2つのアプローチを組み合わせることで、囲碁の力が飛躍的に向上した。」
→
囲碁の場合は目の前の勝負に勝つことが至上命題なので、大差勝ちよりも、僅差でよいので確実に勝ちに近づく手を選択していくという考え方でしょうか。
野球でいうところの、ノーアウト一塁の場面で送りバントを選択して、1アウトを相手に献上する代わりに、得点圏に走者を進めるような戦術になりそうです。
2点、3点を取りに行くのではなく、確実に1点を取りに行くというような。
また別の側面として、取引を継続していく場合、勝率よりも木目数(収益)を最大化させるようなことも必要そうです。
一方、ニューラルネットの組み合わせの方は、値動きの予測において異なるアプローチ、例えばチャートパターン分析と市場参加者の心理分析と、ファンダメンタルズ分析を組み合わせてみるとかに該当しそうです。
1:54:10 大橋六段:
「人間の顔の全ての平均をとると、美しくなる。」
→
これは、三択方式における折衷案選択に代表されるような、常にバランス良く次の手を選んでいくというような考え方なのかぁ、と思いました。
例えば麻雀において、速度重視でもなく、打点重視でもなく、つねに速度と打点をバランスよく保つ打牌選択(中打点法?)をしていというようなことでしょうか。
トレードにおいても、全部損切りするのではなく、一部損切りして少し様子見してみるとか、気持ちは10ロット増し玉したいけれども5ロットにしておくとか。
10ロットでも0ロットでもなく、中間の6~4ロットにしておこう的な。
相場格言にも、「頭と尻尾はくれてやれ」というものがありますね。
2:34:10 山本さん:
「アルファ碁は、有利になった局面では堅実な手を選択する。」
→
これは、トレードに含み益が乗って順調に進んでいる状況では、無理に欲張ろうとせずに、着実に(少しずつ)利益の伸ばすことを考える方がよいということでしょうか。
野球で言うところの、4番を下げて守備の良い選手を入れた場面と捉えました。
増し玉するタイミング/量や、そもそも難しいエントリーポイントは避けることなどに応用できそうです。
私自身も、いつもこれができなくてぶっこいてしまいます。(笑)
これら以外にも、囲碁視点でもトレーダー視点でも見どころ満載でした。
こういった濃い内容の教材?が、手近に見られるのは本当にありがたいことです。
少し本論とはずれますが、こういう動画が2~3倍速とかで見られるともっと嬉しいな(コンテンツ発信者視点)と思いました。(笑)
#Forex #Trading
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