EURTRYのマーケット分析を行ってみたいと思う。
この銘柄をピックアップしたのは、先にお伝えした本年始の積算騰落率ベスト5にランクしているからだが、筆者がトルコに関する地政学を、この旬のタイミングで整理しておきたかったからでもある。
まず下地として、最近のトピックとして、ユーロ危機がにわかに浮上してきている。
ブリグジット、グリグジット問題だ。
政治的駆け引きの材料としての色合いが濃いようだが、為替に対しては、ユーロ安のバイアスとして働いてきているようだ。
英国、ギリシャのユーロ離脱は、まずあり得ないと筆者はみているが、市場が織り込むまでには、まだ時間がかかるかもしれない。
また、ECBの追加金融緩和が観測されている。
2015-01-22のECBの政策金利発表まで、市場の期待感は高まると思われるため、EURは軟調に推移する可能性が高い。
一方、トルコはどうだろうか。
トルコ中銀は2014-01-29に、政策金利の大幅引き上げ(5ポイント近い利上げ幅)を実施した。
緊急措置だったようだが、結果としてGDPはマイナス成長となったが底堅く推移し、インフレ率は、原油安という追い風も吹き、目標レベルまで低下してきている。
評価されるべき施策だった。
為替もこれに呼応するように、政策金利引き上げの日を境に危機的状況を脱し、トルコリラ高で推移してきている。
そして、2014-12-10にトルコ中銀は、今後のインフレ率のさらなる低下予測を背景に、政策金利の引き下げを示唆した。
為替はこの発言に敏感に反応し、一時的にトルコリラ安に振れたが、加熱はすぐに収まり、景況回復期待と、前述のユーロ安もあいまって、一気に下げ幅を拡大し、今日に至っている。
では、テクニカル視点でみるとどうだろうか。
この銘柄の週足は、非常に美しい(筆者主観)チャートを描いている。
プライマリーサイクルは穏やかに上昇を続けており、メジャーサイクル下降局面では、長期移動平均線で強く下支えされ反発し、29カ月周期で規則的に振幅を繰り返している。
現在はメジャーサイクルの下降終焉に近づいてきていることが予測されるが、メジャーサイクルの周期性から、先2カ月(MAR-2015)は下降するとみて良さそうだ。
下げ幅の予測としては、長期移動平均線との相互関係から、1,100-1,300pips程度の下値余地がありそうだ。
トルコ中銀の政策金利引き上げは、APR-2015もしくは、MAY-2015がテクニカル面から予想できる。
さて、最後にこの銘柄の政策金利リスクを除く上昇リスクとして、イスラム国関連の地政学リスクが内在していることを常に意識する必要がある。
ただ、他のトルコリラ銘柄、例えばUSDTRY、TRYJPYに比べ、ユーロクロス銘柄という特性から、リスクヘッジが掛かっている可能性がある。
同じ欧州圏(厳密には中東だが)ということから、イスラム国から受ける影響は同方向と予想している。
筆者が当銘柄をピックアップした最大の理由が、実はここにある。
今週の注目銘柄のひとつにあげてよさそうだ。
#Forex #Trading
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