2015-01-11

GBPJPY マーケット分析

GBPJPYの今週の動向を予想してみたいと思う。

GBPをとりまく地政学的背景を、以下に列挙してみた。


・BOEの政策金利引き上げ期待に対して、2015-01-08の政策金利発表での据え置き決定

・2015-05-07の英国総選挙での政権交代による、経済政策転換の可能性

・英国のユーロ離脱の是非を問う、国民投票の実施の可能性


政策金利については、史上最低水準を続けているが、筆者は景気回復の数値的観測が出てくるまで、引き上げはないと見ている。

引き上げ期待感維持という形なき景気対策を、市場の失望感が膨らんでくるまでは続けると思っている。

その節目は、英国総選挙が当面の妥当なラインではないだろうか。

また、FTSE100との連動(DEC-2014 第2週の下振れ)、消費者物価指数との連動(昨年は下降線の一途)を考えても、現在のGBPはフェアプライスに対して、かなり高い状態だと考えてよいかもしれない。

ブリグジットが英ポンドに与える影響については、勉強不足のためよくわからないというのが正直なところだが、ユーロ離脱が実現するとは到底考えらないし、こういったとんでもない打開策がでてくる状況そのものが、英国経済の不安定さを物語っているのではないだろうか。


では、こういった背景を踏まえて、テクニカル分析をしてみる。




まず目につくのが、4時間足において、DEC-2014から都合3回も発生している長い下ひげである。

4時間足での長いひげは、現在のトレンドの否定を表現していることが多いが、多すぎる。

これは、市場参加者の当銘柄への上昇期待感の表れだろう。

大きく値崩れたところを買う、バイイングプレイヤーがまだまだ多いのだろう。

しかし、市場の方向性は既に転換し、下へ向かいだしている可能性が高い。

短期、中期、長期の移動平均線のデッドクロスが完成した。

グランビルの法則では、トレンド転換を示唆している。

メジャーサイクルが下降転換した可能性が高い。


実は、同じような状況は直近(OCT-2014)でも起きている。

ただ、このときはじわじわとした短期下降サイクルの形成で終わっている。

このとき発生していた一目均衡表の雲が薄く、長期移動平均線の下抜けも穏やかで、長い下ひげも観測されなかった。

SEP-2014第3週の高騰の一時的な冷却期間だったのだろう。


今回のそれとは全く異なってた。


また、メジャーサポートと成りえる180.692(2014-09-19 高値)を割り込んでしまったのも、トレンド転換を示唆している可能性が高い。

流石に、このラインは意識されているようだが、明確に下抜けることで、今後、このラインがロールリバーサルし、強いレジスタンスとなることが想像できる。


今後の見通しだが、雲下限(178.846)を何度か試しながら、やがて下抜けすると予想している。




#Forex #Trading

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